ミニブログサービス「Twitter」を運営する米Twitterは米国時間2011年3月12日、サービス利用規約を更新したことを明らかにした。サードパーティーが開発したTwitter用クライアントアプリケーションが混乱を招いているとして、クライアントアプリケーションの構築に大幅な制限を設けている。

 TwitterのRyan Sarver氏によると、一部サードパーティー製クライアントでは、ツイート(コメント)表示が同社の設計ガイドラインに沿っていないほか、独自のおすすめユーザー機能、トレンド機能などを使用しているため、ユーザーを混乱させているという。本来Twitterで使っている用語「follow」「favorite」「retweet」「reply」の代わりに、「comment」「like」などを使用するクライアントアプリケーションもある。

 改訂したサービス利用規約では、開発者がTwitterと同様の機能をユーザーに提供する場合、唯一の手段としてTwitter APIを用いることを要求し、Twitterの複製あるいは模倣によるアプリケーション構築を禁じている。

 Sarver氏は、「ユーザーはどこでも同じようにTwitterでやりとりすることが保証されるべきだ。ツイート表示やツイートに対する反応は一貫した方法で処理されなければならない」と主張している。

 なお、既存のクライアントアプリケーション開発者は、今後もユーザーへの提供を継続できるが、これら開発者に対してTwitterはプライバシー保護の厳格な基準を適用する。

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