ペイパルジャパンは2011年3月10日、オンライン決済サービス「PayPal」に新しいクレジットカード決済プラットフォーム「ウェブ ペイメント プラス」を追加し、同日からサービスを開始したと発表した。PayPalのアカウントを開設することなく、クレジットカード情報の入力のみで支払いを完了できるのが特徴。これまで、クレジットカード決済を導入していなかったECサイトを対象に提供する。

 PayPalは、世界で約2億4000万人が登録しているオンライン決済サービス。国内にも約150万人のユーザーがいる。PayPalのアカウント作成時にクレジットカード情報を登録しておけば、その後はアカウントにログインするだけで、カード情報を入力することなくオンラインショップでの支払いができる。カード情報は同社が管理し、ショップ運営者側には知らされない。

 今回、PayPalの新プラットフォームとして導入されたウェブ ペイメント プラスは、PayPalのアカウントを使った「PayPal決済」のほかに、クレジットカード決済にも対応する。PayPal決済の場合は、決済処理の際にECサイトからPayPalの決済画面に遷移する必要があったが、ウェブ ペイメント プラスのクレジットカード決済では、ECサイトのドメイン内に決済ページを設けることができる。

 クレジットカード決済画面にはPayPalのロゴなどが表示されず、ECサイト運営者がサイトのイメージに合わせて自由にカスタマイズ可能。なお、クレジットカード決済を選択した場合でも、PayPal決済と同様にカード情報はショップ側には知らされない。

 また、ウェブ ペイメント プラスは、電話やFAX、電子メールで受け取ったクレジットカード情報を使って支払いを受け付けるための「バーチャルターミナル」機能を備える。同機能が提供するバーチャルターミナルツールやレポートツールを使って、ECサイト運営者は、注文情報の入力や明細書の印刷、注文状況の確認、返金処理などを簡単に行うことができるという。

 ウェブ ペイメント プラスの月額手数料(ECサイト運営者側に必要な手数料)は3000円。4月15日までのキャンペーン期間中に申し込んだ場合、月額手数料が6カ月間無料になる。