米VMwareは、JavaベースのRAD(Rapid Application Development)ツール「WaveMaker」を開発・販売する米WaveMakerを2011年3月8日に買収した。WaveMakerには、Web上にホスティングして開発支援機能を提供するCloud Editionなどがある。同社の買収によって仮想化ソフトの大手企業であるVMwareがクラウドコンピューティング基盤の強化を図っていることは明らかだ。

 VMwareは2009年9月に、Javaアプリケーションのライフサイクル全般を支援するスイート製品を提供する米SpringSourceを買収。引き続き2010年4月に、メッセージングシステム「RabbitMQ」を提供する英Rabbit Technologiesを、2010年5月に大規模分散データ管理製品などを提供する米GemStone Systemsを買収してきた。WaveMakerの買収はその流れに沿ったものだ。

 WaveMakerには有償版のEnterprise Edition、オープンソース版のCommunity Edition(こちらでダウンロード可能)、Web上にホスティングしてCommunity Editionと同等の機能を提供するCloud Editionがある。日本ではマキシマイズが国内認定代理店としてサポートしている。VMwareの買収によって、今後WaveMakerが改めて注目される可能性がある。