米Adobe Systemは米国時間2011年3月7日、「Flash Player」の次期バージョン「10.3」のベータ版を公開した。同社の早期技術提供サイト「Adobe Labs」からダウンロード可能。各種設定や管理の効率化を図った。

 10.3では、Flash Playerの記憶領域設定機能と、ブラウザーのプライバシー設定機能を統合する。対応ブラウザーは米Mozillaの「Firefox 4」と米Microsoftの「Internet Explorer 8」以降。米Appleの「Safari」と米Googleの「Chrome」は将来版で利用可能にする。

 Windows、Mac OS X、Linuxパソコンでは、システム環境設定のコントロールパネルから、直接Flash Playerの設定管理機能にアクセスできるようにした。また、自動アップデート通知機能をMac OS Xにも対応させた。

 開発者向けの機能として、動画コンテンツの視聴および再生状況を解析するためのメディア測定機能を拡充し、新たなAPI群を追加した。高品質の音声を実現するための音響エコー除去機能も備える。

 また、AdobeはFlash Player 10.3のモバイル版もリリースする計画という。

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