東京ビッグサイトで開幕した「リテールテックJAPAN 2011」。特別企画展として「リテール・デジタルサイネージ 2011」が開催されている
東京ビッグサイトで開幕した「リテールテックJAPAN 2011」。特別企画展として「リテール・デジタルサイネージ 2011」が開催されている
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タッチパネルディスプレイを用いたビズライト・テクノロジーのデジタルサイネージ。画面上にチラシを表示し、選択した商品の詳細情報や売り場の位置などを表示する
タッチパネルディスプレイを用いたビズライト・テクノロジーのデジタルサイネージ。画面上にチラシを表示し、選択した商品の詳細情報や売り場の位置などを表示する
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カメラやデジタルサイネージをPOS端末と連携させたパナソニックの展示製品。POS端末から手動でディスプレイに流すコンテンツを変更できる
カメラやデジタルサイネージをPOS端末と連携させたパナソニックの展示製品。POS端末から手動でディスプレイに流すコンテンツを変更できる
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NECブースでは、視認効果測定サービス「FieldAnalyst」のデモンストレーションを実施
NECブースでは、視認効果測定サービス「FieldAnalyst」のデモンストレーションを実施
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 流通・小売・サービス業など向けの情報システム総合展「リテールテックJAPAN 2011」が2011年3月8日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕した。3月11日までの4日間、開催される。主催は日本経済新聞社。

 会場では、在庫管理や顧客管理、データ分析ソフトといった流通業向けソフトウエアをはじめ、POSターミナルやハンディターミナルなどのレジ・周辺機器、Web/モバイルサイト構築やスマートフォンアプリ活用、モバイルマーケティング支援など、さまざまな製品やサービスが紹介されている。特別企画展として「リテール・デジタルサイネージ 2011」が開催されるなど、デジタルサイネージ関連の展示も多い。

 デジタルサイネージは電子看板とも呼ばれ、店舗や企業内で顧客や社員に対してディスプレイ上で情報を発信する装置のこと。ビズライト・テクノロジーは、タッチパネルを搭載したデジタルサイネージ端末を展示。ディスプレイ上にチラシを表示し、一部を拡大して見たり、商品写真にタッチして商品の詳細情報や売り場の位置などを表示するデモンストレーションを行っている。

 パナソニックは、ネットワークカメラの映像を分析し、映っている人物の性別、年齢といった属性を自動で判断する技術をデジタルサイネージと組み合わせた。属性に合わせた広告をディスプレイに表示することで、広告効果を高めることができるという。また、POS端末と連携させると、POS端末から手動でディスプレイに流すコンテンツを変更できる。例えば、飲食店の使用を想定すると、「寒くなってきたので、温かいスープのコンテンツに変更しよう」とPOS端末上で操作すれば、直ちにディスプレイ上のコンテンツが切り替わる。そのほか店内に設置したカメラもPOS端末に連携させることができ、POS端末の画面上でカメラの映像を確認できる。このように、POS端末上で操作できるため、レジを離れずにいくつかの作業を行えるのがメリットだ。

 NECは、大規模な配信のための基盤ソフトウエアやコンテンツ提供サービスから、1台でも導入できるデジタルサイネージ端末まで、幅広くデジタルサイネージ関連のサービスと製品を展開している。視認効果測定サービス「FieldAnalyst」を利用すれば、ディスプレイ付近のカメラを用いて、ディスプレイに配信されたコンテンツを見た人の属性、見ていた時間などを分析できる。