ルクセンブルクのSkype Technologiesは現地時間2011年3月7日、同社のインターネット電話サービスに初めて広告を導入すると発表した。1週間以内にWindows版クライアントソフトの現行バージョン「5.1」でディスプレイ広告の掲載を始める。

 同社は広告販売で米Meebo、英Ad2Onem、ドイツStroer Interactiveと提携しており、当初は米国、英国、ドイツの3カ国のユーザーに対し広告を掲載する。

 広告は、スクリーン幅をいっぱいに使ったマストヘッド広告で「Home」タブ内に表示する。 650×170ピクセルから650×340ピクセルに拡大できるエキスパンド型になる。動画や音声のコンテンツを組み合わせたり、インターネット電話ソフトという特性を生かし、広告内に通話ボタンを設けたりできる。またFacebookやTwitterとの共有機能も付加できる。

 ただし、同社はユーザーエクスペリエンスを第一に考えるとしている。現在のところ、1日付き一つのブランドが「時折」表示される程度とし、会話途中に気が散るようなポップアップや、派手なバナー広告などは表示しない。Doug Bewsher最高マーケティング責任者(CMO)は「これは当社の広告事業の第1段階。これから実験などを重ねて事業を進めていく」と説明している。

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