米Google傘下のYouTubeは米国時間2011年3月7日、Web動画制作会社の米Next New Networksを買収したと発表した。買収金額などの条件については明らかにしていない。

 Next New Networksは2007年3月に設立され、オリジナルWeb動画の制作および配給を手がけてきた。提携テレビ局/番組ネットワークを含めて視聴者数は約600万人、視聴回数は20億ビューを超えるという。今後はYouTubeにおける実験および技術革新の研究所としての役割を担う。

 YouTubeは、Next New Networks買収に合わせて、クリエーター支援と動画作成促進を目的とした部門「YouTube Next」を設置した。コンテンツパートナーや優れた人材の育成と支援に注力する。優秀な動画制作パートナーに資金援助する「Partner Grants」など従来のパートナー支援プログラムを作り直し、YouTube Nextブランドのもとで各種サービスやプログラムを順次展開する予定。

 米メディアの報道(New York Times)によると、Next New Networks会長のLance Podell氏がYouTube Next担当ディレクター兼グローバル責任者に就任する。Next New Networksはこれまで、米Goldman Sachsや米Spark Capitalなどから2600万ドルの資金を調達している。

[発表資料へ]