情報サービス産業協会(JISA)は2011年3月中にも、受託ソフトウエア開発を主業務とするIT企業がIFRS(国際会計基準)を適用した際の影響をまとめた調査報告書「IFRSが情報サービス産業にもたらすインパクト」を公表する。IFRSを構成する会計基準のうち、収益認識やリースなど受託ソフトウエア開発に影響が大きい10の項目を選び、会計処理や業務プロセスなどへの影響をまとめた。

 報告書を作成したのはJISAの会員企業14社で構成する財務税制部会IFRSガイドライン開発ワーキンググループ。監査法人が作成した原案を基に、会員企業へのヒアリングなどを通じて、受託ソフトウエア開発業務への影響を分析している。

 3月末にJISAの会員企業に1社1冊ずつ報告書を無償で配布するほか、会員以外に有償での提供を予定している。JISAは報告書の配布に先駆けて3月9日に報告書を解説するためのセミナーを開催する。