米Salesforce.comは米国時間2011年3月3日、クラウド型顧客サービスアプリケーションの新版「Service Cloud 3」を発表した。ソーシャルメディアとの連携機能を強化し、従来の「Twitter」対応に加え、「Facebook」や各種ソーシャルコミュニティにもアクセスできるようにする。
Service Cloudは、企業における顧客向けコミュニティの構築や、コンタクトセンターの運営、パートナーとの情報共有を支援するオンラインアプリケーション。旧版「Service Cloud 2」では、Twitter上で交わされる「つぶやき」を抽出するための機能「Salesforce for Twitter」を提供した（関連記事：Salesforce.com，顧客サービス・アプリの新版発表，Twitter連携機能を正式提供）。
新版では、Facebookとの連携機能「Salesforce for Facebook」により、企業はFacebookユーザーが自社製品に関してやりとりするメッセージやコメントなどを、直接Service Cloud 3から確認し、質問やトラブルに対処することができる。
また「Radian6 for Salesforce」機能を用いることで、TwitterやFacebookのほか、ブログ、ビデオおよび写真共有サイトなどからの情報も集約できる。
ソーシャルメディアから抽出した情報や対処事例を手軽に管理するための機能「Service Cloud Console」、企業向けソーシャルアプリケーション「Salesforce Chatter」との統合機能も備える。
Salesforce for Facebookは2012会計年度第1四半期（2011年2～4月）に、Radian6 for Salesforceは同第3四半期（同8～10月）にリリースする予定。いずれも同社のオンデマンドアプリケーション共有サービス「AppExchange」を通じて提供する。
[発表資料へ]
