写真●NTTPCコミュニケーションズとNTT東日本が提供する「クラウド型セキュアカメラソリューション」の構成
写真●NTTPCコミュニケーションズとNTT東日本が提供する「クラウド型セキュアカメラソリューション」の構成
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 NTTPCコミュニケーションズとNTT東日本は2011年3月3日、ネットワークカメラの映像をVPN経由でデータセンターのサーバーへ記録する「クラウド型セキュアカメラソリューション」(写真)を発表した。複数の店舗や建物を所有し、防犯などの目的でネットワークカメラを設置している個人事業主/中小企業を対象に、4月1日から提供する。

 クラウド型セキュアカメラソリューションは、複数拠点のネットワークカメラで撮影した映像を、NTT東日本のVPNサービス「フレッツ・VPN ワイド」を利用したセキュアなネットワークを介して、NTTPCコミュニケーションズのデータセンターに記録するもの。同時に、カメラの内蔵メモリーや外付けメモリーにも映像を保存する。

 これまでのネットワークカメラの運用は、カメラ本体と記録装置を拠点に設置してローカルで映像の記録/確認を行う「ローカル設置型」と、インターネット経由で映像を記録/確認する「インターネット接続型」が主流だった。しかし、ローカル設置型には設置スペースの問題、インターネット接続型にはセキュリティの課題があった。今回発表したクラウド型セキュアカメラソリューションは、ローカル設置型のように常時監視用モニターを置く必要がない。また、画像の記録や確認にVPN回線を使用するため、インターネット接続型よりも安全に運用できる。

 クラウド型セキュアカメラソリューションの料金は、サービス基本料が月額5250円、ネットワークカメラ接続料が1台あたり月額4725円。別途、フレッツ・VPN ワイドの利用料金が発生する。