米Facebookが、グループメッセージングサービスを手がける米Belugaを買収したとNew York Timesなどの米メディアが現地時間2011年3月1日に報じた。

 Belugaは米ニューヨーク市に本社を置く新興企業。3人の創業者はいずれも米Googleの元社員で「AdSense」「Gmail」「Google News」「Google Docs」などの開発に携わった。同社が提供する同名のサービスでは、モバイル端末向けアプリケーションやWebブラウザーで「Pod」と呼ぶプライベートグループを作り、仲間同士でコミュニケーションが取れる。米Appleの「iPhone」や米Googleが開発を進める「Android」向けのアプリケーションを公開している。

 BelugaのWebサイトに掲載された公開書簡によると、同社は今後もしばらくサービスを継続し、ユーザーのアカウントやデータもこれまで通り保持する。「BelugaとFacebookは協力して新たなコミュニケーション、グループ共有の手段を開発する」としており、今後の計画については数週間以内に発表する予定。

 Facebookはモバイルサービスに注力しており、これまでファイル共有サービスの米Drop.ioやメッセージングサービスの米Hot Potatoなどを買収し、各社の技術を自社プラットフォームに取り入れている(関連記事:Facebookがソーシャルツール「Hot Potato」を買収)。

[Belugaの公開書簡]