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 総務省は2011年3月2日に開催した「周波数オークションに関する懇談会」の第1回会合の場で、周波数オークションの制度に関する提案を募集する。募集する提案は、第4世代移動体通信システムに割り当て予定の3G~4GHz帯について実施するオークションについての検討事項などである。周波数オークションは総務省で初めて実施することや、政府の財源確保の手段になり得るのではといった観点から注目が集まっている。

 募集に先立ち総務省は、今回の会合で検討すべきいくつかの論点を示した。例えば「オークション制度を実施する目的は何か(免許手続きの透明性確保、国民全体のために活用など)」「落札額高騰や特定の事業者の買い占めといった懸念をどう解決するか」「対象範囲に携帯電話や放送、人工衛星などすべての無線システムを含めるか」「外国資本による参加をどう考えるか」などである。

 提案募集では、総務省が示したこうした論点に加えたり修正したりする点がないかや、各論点に対する考え方について意見を求めている。提案の内容は、懇談会の議論に反映するほか、提案者に対してヒアリングの場を設けることも検討している。