米通商代表部(USTR)は米国時間2011年2月28日、著作権侵害のコンテンツや偽造品の流通を助長しているとする「悪名高い市場」に関する調査結果を公表し、その中で、中国の検索大手「Baidu(百度)」や中国Alibaba Group傘下のECサイト「Taobao(淘宝網)」などを挙げて批判した。

 調査は米通商法のスペシャル301条(知的財産権侵害国の特定や制裁について定めた条項)に基づいて実施されたもので、各国の政府当局に法的対応を促すのが狙い。

 この中でUSTRはBaiduについて、中国で最も訪問者数が多く、世界でも10位に入るWebサイトとし、著作権侵害のあるコンテンツを保存しているWebサイトと「深いつながり」があると指摘した。またTaobaoについては中国で5番目に訪問者が多いとし、同社には「著作権侵害を排除しようという努力は認められるが問題を完全に解決するにはまだ道のりは遠い」としている。

 また、サーバーベースの海賊版音楽サイトとしてかつて世界最大だったロシアの「allofmp3」は2007年に閉鎖されたが、ここ最近はallofmp3のクローンと呼べるサイトが複数登場しており、ペイ・パー・ダウンロード方式の海賊版販売が横行していると報告している。
 
[発表資料1]
[発表資料2]