台湾ハイテクコンピューター(HTC)の最高製品責任者(CPO)である小寺康司氏
台湾ハイテクコンピューター(HTC)の最高製品責任者(CPO)である小寺康司氏
[画像のクリックで拡大表示]

 台湾ハイテクコンピューター(HTC)で最高製品責任者(Chief Product Officer:CPO)を務める小寺康司氏は、自社製スマートフォンにおける非接触型ICカード機能の実装予定について明らかにした。東京都内で2011年3月1日に開催した報道関係者向け説明会で、日経パソコン記者の質問に答えた。

 小寺氏は、「2011年後半から、(近距離無線通信の規格である)NFCに準拠したスマートフォンを順次投入する方針を決めている。日本国内で使われているFeliCaの規格も含めて対応していく予定」とした。

 FeliCaと並んで、日本国内の携帯電話で多く搭載されているワンセグ規格のテレビ受信機能については、「搭載するかどうか迷っている。日本のワンセグのほか、韓国などでも携帯機器向けテレビ放送が立ち上がっているが、HTCとしては放送波によるテレビ映像の受信機能よりも、通信回線を経由するIPTVのストリーミング放送の方を重視しており、現在はこちらの開発に力を入れている」と語り、慎重な姿勢を示した。