写真●NTTコミュニケーションズのクラウド型企業向けTwitter/Facebookクライアントサービス「CoTweet」
写真●NTTコミュニケーションズのクラウド型企業向けTwitter/Facebookクライアントサービス「CoTweet」
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 NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は2011年3月1日、米ExactTarget製のクラウド型企業向けTwitter/Facebookクライアントサービス「CoTweet」(写真)の販売を開始した。複数アカウントの一元管理機能をはじめ、企業がソーシャルメディアを通じてマーケティング活動やサポートなどを展開する際に必要となる様々な機能を搭載しているのが特徴。米国や英国、オーストリアでは開発元のExactTargetが販売を手がけているが、国内ではNTTコムが独占的に販売する。

 CoTweetは、TwitterおよびFacebook上に流れる質問や感想、意見といった「顧客の様々な声」をリアルタイムに把握し、チーム全員で共有、必要に応じて顧客と対話するために必要な機能を提供する。例えば、顧客の声のリアルタイム把握では、(1)自社ブランドや競合製品に関するつぶやきを検索し、結果を一覧表示する、(2)つぶやきに「賛辞」や「苦情」などのタグを付与して分類する、(3)自社との関連が強いメッセージが発せられた場合にメールで通知する---機能などを用意している。

 複数のTwitterアカウントやFacebookページを、複数の担当者が共用アカウントとして利用するための一元管理機能を搭載。顧客とのやりとりの履歴は無制限に保存可能で、対応メモをチーム内で共有する機能も備えている。Twitterアカウントのフォロワー数やFacebookページのファン数などを基にした「影響力」と送受信メッセージ数を基にした「活動量」という2つの軸からマーケティング活動などの成果を測定し、レポートを作成する機能も装備している。

 CoTweetで利用する「Twitterアカウント数」と「Facebookページ数」および「CoTweetを利用するスタッフ数」の合計値である「クレジット」を単位とした月額課金方式を採用する。「CoTweet エンタープライズ版 Flex 5」(5クレジット版)が月額6万3000円、「同Flex 15」(15クレジット版)が月額15万7500円となっている。最低契約期間は6カ月。初期導入支援サービスも別途26万2500円から提供する。

 なお、CoTweetには有償のエンタープライズ版の他に、無料で利用できる「スタンダード版」もある。ただし、無料版は英語版のみの提供となっており、会話履歴が30日分しか保存できないなど機能がかなり制限されている。