米AT&Tは米国時間2011年2月28日、米Amazon.comの電子書籍リーダー端末「Kindle」を、全米の直営店で販売すると発表した。

 AmazonのKindleには、6インチのディスプレイを備えるモデルと9.7インチディスプレイのモデルがあるが、このうち6インチディスプレイで第3世代(3G)回線に対応したモデルを取り扱う(関連記事:Amazon、手のひらサイズの「Kindle」を発売、無線LANにも対応)。価格はAmazonと同じ189ドル。3月6日から販売を始める。

 AT&Tの直営店にはタブレット端末などの「コネクテッドデバイス」を展示、販売するスペースがあるが、Kindleもここに並べ、顧客に手にとってもらい使い勝手の良さを体験してもらうとしている。AT&Tは、米Appleのタブレット端末「iPad」など、携帯電話以外の機器の販売にも力を入れているが、直営店で電子書籍の専用端末を販売するのは初めてとなる。

 米メディア(Bloomberg)によると、同社のEmerging Devices部門プレジデントのGlenn Lurie氏はインタビューに応じ「ブランドにかかわらず、当社の通信ネットワークを利用する機器を積極的に販売していく」と述べている。Kindleにかかる通信料は電子書籍の価格に含まれるため顧客が直接支払うことはないが、記事はKindleの3G対応モデル1台に付き、AT&Tには1カ月当たり3、4ドルの通信量収益があると伝えている。

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