米Grouponは中国でクーポン共同購入サイト「GaoPeng.com」(高朋網)を立ち上げ、2011年3月から同国で本格的にサービスを開始すると現地時間2月27日に発表した。すでにサイトを開設しており、同日から電子メールアドレスの登録を受け付けている。

 GaoPeng.comには、Grouponと、中国のインターネットサービス大手Tencent Holdingsが今年1月に設立した投資ファンド、中国の電子商取引大手Alibaba GroupのJack Ma会長などが設立した投資ファンドが出資する。本社を北京に置き、まずは北京と上海でサービスを開始、その後同国のほかの主要都市にも拡大していく計画だ。Grouponの共同購入サイト運営ノウハウと、Tencentの中国におけるオンラインコミュニティーの活用ノウハウを生かして事業展開していくとしている。

 Grouponは、米Forbes誌に「史上最速で成長中の企業」と紹介されるなど、急速に事業を拡大している。2010年8月にQ:pod(クーポッド)を買収して日本市場に進出した後、同年11月にはアジアの4地域で3社を買収し、香港、シンガポール、フィリピン、台湾にも進出、2011年1月には、インド、イスラエル、南アフリカの3カ国でそれぞれ同業の企業を買収した。

 Grouponが中国に進出することで、まだ始まったばかりだが、急成長する中国のクーポン共同購入サービス市場は、ますます競争が激化すると米メディア(Wall Street Journal)は報じている。同紙によると中国では2010年の1年間で同様のサービスが1000以上始まっている。

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