NECは2011年2月28日、総延長9620kmの太平洋横断海底ケーブルシステム「EACパシフィック」を保有する香港パックネットと、海底ケーブルの波長増設契約を締結したと発表した。EACパシフィックの両端となる日本と米国にNEC製の光海底ケーブル用端局装置を納入し、伝送容量を増強する。

 パックネットは、日米間を結ぶ海底ケーブル「Unity」を構成する5対の光ファイバーケーブルのうち2対を保有し、EACパシフィックの名称で運用している。

 今回の波長増設では、NECが光海底ケーブル用端局装置をEACパシフィックの両端となる千葉県千倉町と米国ロサンゼルス市に納入する。これにより、EACパシフィックの伝送容量が、現在の200Gビット/秒から500Gビット/秒に増強されるという。工事は2011年6月までに完了する予定だ。