図●ネットワールドの仮想化オールインワンパッケージ「SVP for VMware vSphere」の構成 最小構成のエントリーパックでは運用管理用サーバー(右)がvSphere ESXではなくWindowsサーバー(Windows Server 2008 R2)になる。
図●ネットワールドの仮想化オールインワンパッケージ「SVP for VMware vSphere」の構成 最小構成のエントリーパックでは運用管理用サーバー(右)がvSphere ESXではなくWindowsサーバー(Windows Server 2008 R2)になる。
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 ネットワールドは2011年2月25日、中小規模企業や大企業の拠点向けの仮想化オールインワンパッケージ「Smart Virtualization Pack」シリーズを発売した。サーバー機やネットワークアダプタ、仮想化ソフトなど関連ハードやソフトをすべて含むパッケージで約300万円からという低価格を実現したことなどが特徴となっている。同社および販売パートナー経由で販売、3月1日から出荷を始める。

 「Smart Virtualization Pack」(以下、SVP)は、(1)VMwareによるサーバー仮想化向けパッケージ「SVP for VMware vSphere」(298万円から)、(2)Citrix XenDesktopによるシンクライアント導入向けパッケージ「SVP for Citrix XenDesktop」(498万円から)、(3)VMware Viewによるシンクライアント導入向けパッケージ「SVP for VMware View」(498万円から)---という3シリーズのパッケージで構成する(カッコ内はすべて最小構成時の税別価格)。

 同社が目玉商品と位置付けるサーバー仮想化向けパッケージ「SVP for VMware vSphere エントリーパック」は、米ヒューレットパッカード(HP)製のサーバー機3台(仮想化サーバー用2台と管理用サーバー1台)および米VMwareのサーバー向け仮想化ソフト「VMware vSphere 4.1」、英StorMagic製のVMwareサーバー向け仮想共有ストレージソフト「StorMagic SvSAN v.4.4」などで構成する。仮想共有ストレージとして使えるストレージ容量は2Tバイト。2台のサーバーを使った冗長構成(ミラーリング)になっている。

 StorMagic SvSANは、サーバーが内蔵する安価なSATA接続のハードディスクドライブを「仮想iSCSIストレージ」として利用するためのソフトウエア。作成した仮想iSCSIストレージは、仮想マシンからは外付けのiSCSIストレージとして扱える。ネットワールドによれば、仮想化環境の構築コストのうち、ストレージにかかるコストが最も大きなウエイトを占めているという。同ソフトを組み合わせたパッケージにしたことで、低価格化を実現できたとしている。