webOSを搭載する「HP TouchPad」。9.7型液晶を搭載し、解像度は1024×768ドット。IEEE 802.11b/g/nの無線LANやBluetooth 2.1+EDRをサポートする。CPUは米クアルコムのSnapdragon dual-CPU APQ8060(1.2GHz)。重さは740g
webOSを搭載する「HP TouchPad」。9.7型液晶を搭載し、解像度は1024×768ドット。IEEE 802.11b/g/nの無線LANやBluetooth 2.1+EDRをサポートする。CPUは米クアルコムのSnapdragon dual-CPU APQ8060(1.2GHz)。重さは740g
[画像のクリックで拡大表示]
webOS搭載の「Pre<sup>3</sup>」(左)をiPhone 4と比べたところ。キーボードは引き出し式になっている。3.58型液晶を搭載し、解像度は480×800ドット。CPUはクアルコムのMSM 8x55(1.4GHz)。重さは156g
webOS搭載の「Pre<sup>3</sup>」(左)をiPhone 4と比べたところ。キーボードは引き出し式になっている。3.58型液晶を搭載し、解像度は480×800ドット。CPUはクアルコムのMSM 8x55(1.4GHz)。重さは156g
[画像のクリックで拡大表示]
webOSを搭載する製品の中では一段と小型の「Veer」。2.6型液晶を備え、解像度は320×400ドット。キーボードはPre&lt;sup&gt;3&lt;/sup&gt;と同じく引き出し式を採用している。CPUはクアルコムのMSM7230(800MHz)。重さは103g
webOSを搭載する製品の中では一段と小型の「Veer」。2.6型液晶を備え、解像度は320×400ドット。キーボードはPre<sup>3</sup>と同じく引き出し式を採用している。CPUはクアルコムのMSM7230(800MHz)。重さは103g
[画像のクリックで拡大表示]
同社が「タッチストーンテクノロジー」と呼ぶ技術のデモンストレーション。HP TouchPadにPre&lt;sup&gt;3&lt;/sup&gt;を触れさせると、それまでHP TouchPadで見ていたWebページがPre&lt;sup&gt;3&lt;/sup&gt;でも表示される
同社が「タッチストーンテクノロジー」と呼ぶ技術のデモンストレーション。HP TouchPadにPre<sup>3</sup>を触れさせると、それまでHP TouchPadで見ていたWebページがPre<sup>3</sup>でも表示される
[画像のクリックで拡大表示]
デザインを一新した新型の「HP Pavilion dv7」。17.3型のLEDバックライト液晶を搭載し、最大8GBのメモリー、最大2TBまでのハードディスクを装備可能。CPUは第2世代のCore i7-2820QM(2.3GHz)などから選べる。「Beat Audio」と呼ぶ技術で、内蔵する4チャンネルのスピーカーを最適化しており、ユーザーはアーティストが意図した通りの音を体感できるという。価格は899米ドルから。アジア太平洋地域での発売は3月初旬。日本での発売は未定
デザインを一新した新型の「HP Pavilion dv7」。17.3型のLEDバックライト液晶を搭載し、最大8GBのメモリー、最大2TBまでのハードディスクを装備可能。CPUは第2世代のCore i7-2820QM(2.3GHz)などから選べる。「Beat Audio」と呼ぶ技術で、内蔵する4チャンネルのスピーカーを最適化しており、ユーザーはアーティストが意図した通りの音を体感できるという。価格は899米ドルから。アジア太平洋地域での発売は3月初旬。日本での発売は未定
[画像のクリックで拡大表示]
低価格なノートパソコンの新製品「HP Pavilion g4」。CPUは第2世代のCore i3、同i5、同i7などから選択できる。メモリーは最大8GB、ハードディスクは最大750GBまで搭載可能。液晶ディスプレイは14型。価格は549米ドルからで、アジア太平洋地域での発売は3月。日本での発売は未定。ほかに、液晶サイズが15.6型の「HP Pavilion g6」もある
低価格なノートパソコンの新製品「HP Pavilion g4」。CPUは第2世代のCore i3、同i5、同i7などから選択できる。メモリーは最大8GB、ハードディスクは最大750GBまで搭載可能。液晶ディスプレイは14型。価格は549米ドルからで、アジア太平洋地域での発売は3月。日本での発売は未定。ほかに、液晶サイズが15.6型の「HP Pavilion g6」もある
[画像のクリックで拡大表示]
23型タッチパネル液晶一体型デスクトップの「HP TouchSmart &lt;sup&gt;610&lt;/sup&gt; Consumer PC」。CPUは第1世代のCore iシリーズで、Core i7-870(2.93GHz)などを選べる。最大8GBのメモリー、最大2TBまでのハードディスクを装備可能。価格は1399米ドルから。2月28日以降順次、アジア太平洋の各地域で発売となる。日本での発売は未定
23型タッチパネル液晶一体型デスクトップの「HP TouchSmart <sup>610</sup> Consumer PC」。CPUは第1世代のCore iシリーズで、Core i7-870(2.93GHz)などを選べる。最大8GBのメモリー、最大2TBまでのハードディスクを装備可能。価格は1399米ドルから。2月28日以降順次、アジア太平洋の各地域で発売となる。日本での発売は未定
[画像のクリックで拡大表示]

 米ヒューレット・パッカード(HP)は2011年2月23日、中国上海において「A New HP World」というイベントを開催した。その中で、同社が米国で2月9日(現地時間)に発表した「HP TouchPad」など、同社の「webOS」を搭載した製品や今後の取り組みを紹介。また、パソコンの新製品も発表した。

 webOSはその名の通り、インターネットに接続して利用することを前提としたOSだ。もともとは2010年に同社が買収した米パームが開発したOSで、現行の最新バージョンは2.1。続くバージョンの2.2や3.0などの開発も進めている。Webの標準技術であるHTML5をサポートするなど、アップルのiPhoneやiPadが搭載するOS(iOS)ではまだ実現していない機能も備える。また、同社は各種の開発ツールを各国の開発者に提供している。使いやすいWebアプリケーションやサービスをユーザーに提供するためだ。そうした開発ツールを使えば、アプリケーションの開発や移植は容易で、数週間程度で1つのアプリケーションが完成する例もあり、既に7000ほどの数のアプリケーションが開発されているという。

 webOS搭載製品としては、9.7型液晶を搭載する「HP TouchPad」、3.58型液晶の「Pre3」、2.6型液晶の「Veer」といった製品がある。例えば、HP TouchPadにPre3やVeerを触れるだけで、同じweb画面を表示できるなど、互いに連携する仕組みを用意している。価格は未定だが、Veerは3月から4月頃、HP TouchPadとPre3は今年の夏に米国市場で登場する見込みだ。ただし、日本での発売はいずれも未定となっている。

 同社の構想では、webOSとWindowsとを共存させることを視野に入れており、将来はデスクトップパソコンやノートパソコンなどへの採用も検討している。同社のパーソナル・システムズ・グループで副社長兼CTO(Chief Technology Officer:最高技術責任者)を務めるフィル・マッキニー氏によれば、webOSはWindows上で1つのアプリケーションとして動作するように見え、ユーザーはWindowsをシャットダウンしてwebOSを起動するといった作業は不要であるという。もちろん、webOSからはパソコンが備える全てのデバイスを扱うことが可能だとしている。

 そのほか、デザインを一新した新型の「HP Pavilion dv7」や、新たにPavilionの名を冠した「HP Pavilion g」シリーズといったノートパソコン、タッチパネル液晶を搭載した液晶一体型デスクトップの「HP TouchSmart」の新製品も、同イベントにて発表した。いずれもアジア太平洋地域における発表であり、日本での発売は未定だ。ただ、これらの新製品群は比較的早い段階で日本でも投入する可能性が高い。