10.1型のタッチパネル式液晶を採用した「STYLISTIC Q550」
10.1型のタッチパネル式液晶を採用した「STYLISTIC Q550」
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 富士通は2011年2月24日、10.1型(1280×800ドット)のタッチパネル式液晶を搭載したスレート(薄板)型パソコン「STYLISTIC Q550」を発表した。法人向けの製品で、OSにWindows 7、CPUにはインテルの次世代Atomを搭載する。スタイラスペン付属のモデルと付属しないモデルがあり、前者は約10万円で5月下旬、後者は約9万円で4月上旬以降に発売する予定。同社の法人営業部や販売代理店・パートナーを通じての販売のほか、同社Webサイトにおいて直販も行う。

 STYLISTIC Q550の特徴の一つは、着脱式のバッテリーを採用したこと。これまで登場しているスレート型パソコンは、ユーザーがバッテリーを交換して使うようなものは少なかった。また、セキュリティ認証機能として、指紋センサーやスマートカード、セキュリティチップを搭載しているほか、暗号化機能付きのSSDを採用しており、従来のスレートPCにない、高いセキュリティを確保できるとしている。さらに、引き取りや訪問修理を可能とし、最長5年間の保守対応を実施するという。

 STYLISTIC Q550が採用するCPUは、インテルがまだ発表していない次世代のAtom。2GBのメモリー、30GBもしくは62GBのSSDを搭載する。通信機能としては、IEEE 802.11a/b/g/n対応の無線LAN、Bluetooth 3.0の機能を備えるほか、無線WAN(3G回線)の機能も用意する。USB 2.0端子を1つ備え、SDメモリーカードスロットを搭載。本体の表面と裏面に、それぞれ30万画素(表面)、130万画素(裏面)のWebカメラも備える。クレードルやBluetooth対応の無線キーボードも用意する。

 OSはWindows 7 Professionalまたは同Home Premiumで、いずれも32ビット版。注文時のカスタマイズで、Office 2010を選べる。本体のサイズは幅275×奥行き192×高さ16.2mm。スタイラスペンが付属しないモデルの場合、重さは標準バッテリー装着時で約690g、大容量バッテリー装着時で約840gになる。スタイラスペンが付属するモデルは本体が30g重くなる。ペンなしモデルのバッテリー駆動時間は標準バッテリー装着時で約3.5時間、大容量バッテリー装着時で約10時間。

 同社は1991年から法人向けタブレット型PCを開発・販売しており、これまでに全世界で100万台以上の出荷実績を持つ。STYLISTIC Q550の販売目標は、海外も含め、3年間で150万台としている。