Talend副社長 ヴィンセント・ピノー氏(左)とアシスト 代表取締役 ビル・トッテン氏(右)
Talend副社長 ヴィンセント・ピノー氏(左)とアシスト 代表取締役 ビル・トッテン氏(右)
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 アシストは2011年2月24日、仏Talendとリセラー契約を締結したと発表した。Talendはデータ統合ツール「Talend Open Studio」などを開発、オープンソースソフトウエアとして公開している。アシストでは初年度に100社への販売を見込んでいる。

 Talendは「Talend Open Studio」、データ品質管理ツール「Talend Data Quality」、マスターデータ管理ツール「Talend MDM Enterprise Edition」などをオープンソースソフトウエアとして公開している。有償のサブスクリプション・サービスとしてこれらのツールの上位版にサポートサービスを付加した「Talend Integration Suite」などを提供している。Talend Integration Suiteの価格は、登録される開発または運用担当者1人あたり年間78万円から。

 Talendのヴィンセント・ピノー副社長は「Talendのツールは累計で1200万件以上ダウンロードされており、サブスクリプションを購入した顧客は2000社以上」と語る。Talendのツールで開発したアプリケーションは、Talend製品の利用をやめても、Javaが動作する環境があればそのまま使用し続けることができるという。

 アシストはパッケージソフトウエア販売の草分けとして知られるが、ここ数年OpenOffice.orgやPostgreSQLなどオープンソースソフトウエアのサポート事業に力を入れている。アシスト 代表取締役 ビル・トッテン氏は「パッケージソフトの競争相手は今や(同じパッケージソフトではなく)、ライセンス料が不要で透明なオープンソースソフトウエアになってきている。パッケージソフトウエアをやめるつもりはないが、オープンソースソフトウエアも使いたいという顧客の声に応えられなければアシストはなくなるのではないか、という危機感を持っている」と話す。

 アシストでは初年度(2011年)に100社への導入、売上1億5000万円を計画している。3年目の2013年には360社への導入、売上4億3000万円を見込んでいる。