IT関連サービスを手がける米Attachmateによる米Novellの買収計画は、現地時間2011年2月17日に行われたNovellの臨時株主総会で賛成票が過半数に達し、可決した。

 NovellとAttachmateはこれに先立つ2010年11月22日、両社がNovellの買収計画で最終合意に達したと発表していた。今後規制当局の承認が得られればNovellの株主は1株当たり6.10ドルの現金をAttachmateから受け取る。Attachmateによる買収金額は約22億ドルになる(関連記事:Novellが22億ドルで買収される、保有特許はMicrosoftに売却)。

 ただ、Novellは同社が保有する882件の特許を米Microsoft傘下のコンソーシアムCPTN Holdingsに4億5000万ドルで売却する計画も明らかにしており、この計画について米国とドイツの司法当局から承認を得る必要がある。

 NovellとCPTN Holdingsは現在、米司法省の反トラスト局から調査のための資料を求められており、Novellは必要な情報を収集している段階。両社が資料を提出した後、米反トラスト改正法「Hart-Scott-Rodino Antitrust Improvements Act of 1976(HSR Act)」に基づいて30日間の待機期間が設けられる。Novellは現時点で具体的な買収手続き完了時期ついて明らかにしていないが、できるだけ速やかに対処するとしている。

 なお米メディア(InfoWorld)によると、オープンソースソフトウエアの支持者などが、Novellの持つオープンソース関連特許が大手ソフトウエアベンダーの手に渡ってしまうと懸念を示している。

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