The Linux Foundationは2011年2月18日、6月に開催を予定している国際技術会議「LinuxCon Japan 2011」の報道関係者向け説明会を開いた。同会議にリーナス・トーバルズ（Linus Torvalds）氏が来日し基調講演を行うと発表した。
LinuxCon Japan 2011は6月1日から3日間、パシフィコ横浜で開催する。主催はLinuxの普及推進を目的とする非営利団体、The Linux Foundation。The Linux Foundationにはリーナス・トーバルズ氏がフェローとして所属している。リーナス・トーバルズ氏の基調講演は、2009年の第1回（「Japan Linux Symposium」という名称で開催）以来となる（関連記事：「1000兆から0まで，Linuxをめぐる数字が示すもの」---第1回Japan Linux Symposium ）。
The Linux Foundation ジャパンディレクタ 福安徳晃氏は「東京証券取引所、ニューヨーク証券取引所（NYSE）、NASDAQに加えロンドン証券取引所でもLinuxを採用した取引システムが稼働した。またスマートフォンや情報家電でもLinuxの採用が広がっている」と語る。「Linuxの開発に貢献している企業には米IBMや米ヒューレット・パッカードなど、Linuxビジネスで成功している企業が並んでいる。Linux開発への参加は企業の競争力になる」と福安氏は言う。
LinuxCon Japan 2011ではリーナス・トーバルズ氏のほかジェームズ・ボトムリー（James Bottomley）氏など開発コミュニティのトップも来日する。講演だけでなく「日本の技術者やユーザーと情報交換し、今後の開発に生かしていくことになる」（福安氏）という。
また、発表者も募集している。期限は3月11日までで、申し込みおよび発表は英語で行う。詳細はThe Linux FoundationのWebサイトに掲載している。
