フォーステン・ネットワークスは2011年2月17日、データセンターのコアスイッチとして使うことを想定したハイエンドL3スイッチ「S4810」(写真)の国内出荷を開始した。同社代理店を通じて販売し、標準価格は180万円からとなっている。
1Uラックサイズ(高さが4.4cm)という薄型の筐体に、1G/10G対応ポート(SFP+)を48ポート、40G対応ポート(QSFP+)を4ポートの合計52ポートものLANポートを高密度実装しているのが特徴。スイッチ全体の交換容量は1.28Tバイト/秒にもおよぶ。
一般的なスイッチが採用する、フレーム全体をいったんバッファにためてから中継処理を始める「ストアアンドフォワード方式」に加えて、フレーム先頭のあて先MACアドレスだけを見て即座に中継処理を始める「カットスルー方式」も利用可能となっている。
同方式を利用することで、「700ナノ秒」(ナノは10億分の1)以下というきわめて低いレイテンシ(遅延時間)を実現する。同社では、HPCC(High Performance Computing Cluster)などの用途に最適であるとうたっている。
ホットプラグ可能で冗長化された電源および冷却ファンを搭載。本体の外形寸法は44cm(幅)×46cm(奥行き)×4.4cm(高さ)で重量は6.54kg。消費電力は最大280W。MTBF(Mean Time Between Failure、平均故障間隔)は16万9315時間となっている。