中国のLenovo Group(聯想集団)は現地時間2011年2月17日、2011会計年度第3四半期(2010年10~12月)の決算を発表した。売上高が58億ドルで前年同期と比べ22%増加。純利益は1億ドル(希薄化後の1株当たり利益は0.98ドル)で同25%増加した。

 当期のパソコン出荷台数は、前年同期と比べ20.6%増加し、業界全体の成長率3.4%を大きく上回った。これで7四半期連続で業界全体を超える伸びを示した。

 地域別の業績を見ると、中国の売上高が27億ドル(総売上高の46%)で前年同期比18%増。出荷台数は同12.7%拡大しており、業界全体の同国における成長率(4.2%)の3倍となった。アフリカ、アジア太平洋、中欧・東欧、中南米などの新興市場では出荷台数が同43%増加し、売上高は11億ドル(総売上高の19%)となった。インドの出荷台数が同62%伸びており、同国におけるレノボの市場シェアは初めて2けたの10.3%を記録した。また中南米の出荷台数は同31.4%増えた。

 オーストラリア、イスラエル、日本、北米、西欧などの成熟市場の売上高は20億ドル(総売上高の35%)で前年同期比22%増。出荷台数は同23%増。西欧と北米で法人需要が高まっており、出荷台数の伸びに寄与した。

 製品別では、ノートパソコンの売上高が34億ドル(総売上高の59%)で前年同期と比べ15%増加、出荷台数は同18.6%増えた。デスクトップパソコンの売上高は同18%増の20億ドル(総売上高の35%)、出荷台数は同23%増。モバイル製品の売上高は2億1800万ドルで、携帯電話の出荷台数は前期の2倍になった。1年前にあった部品不足の問題は解決し、通常の生産体制に戻ったとしている。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]