写真1●オーストラリアのネットコム(NetComm)が展示している「LTE WiFi Router」
写真1●オーストラリアのネットコム(NetComm)が展示している「LTE WiFi Router」
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写真2●「LTE WiFi Router」の有線インタフェース
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 オーストラリアのネットコム(NetComm)はバルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2011」(MWC2011)でWAN側がLTE、LAN側がIEEE802.11b/g/nの無線LAN規格に対応した「LTE WiFi Router」を展示している(写真1)。2月14日に発表したばかりの製品で、本体内部にカナダ シエラ・ワイヤレス(Sierra Wireless)のLTEモジュール「AirPrime MC7750」を組み込んでいる。説明員によると3月から米ベライゾン・ワイヤレスのLTEサービス向けに同製品の提供を開始するという。

 LTE WiFi Routerの仕様は以下の通り。対応するLTEの周波数は700MHz帯(B13、上り777M~787MHz、下り746M~756MHz)で、伝送速度は下り最大100Mビット/秒、上り最大50Mビット/秒まで対応。HSPA+(850/900/1900/2100MHz、下り最大42Mビット/秒、上り最大5.67Mビット/秒)やCDMA 1X/EV-DO Rev.A(800/1900MHz、下り最大3.1Mビット/秒、上り最大1.8Mビット/秒)にも対応する。LTEの対応周波数を見る限り、NTTドコモのLTEサービス「Xi」では使えないことになる。

 そのほかWAN側インタフェースとしてギガビットイーサネット対応のポートを1ポート備える(写真2)。LAN側は、10M/100Mビット/秒対応のイーサネットポートを3ポートとIEEE802.11b/g/nに対応。無線LANの伝送速度は下り最大300Mビット/秒をうたう。そのほかUSBポートを2ポート備えており、プリンターなどを接続できる。VoIP(Voice over IP)用ポートも付く。外形寸法は幅191×高さ166×奥行き31mm。