写真1●独TeamViewerの「TeamViewer App」Android版の画面
写真1●独TeamViewerの「TeamViewer App」Android版の画面
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写真2●Windows XPパソコンに接続してみたところ
写真2●Windows XPパソコンに接続してみたところ
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 ドイツのTeamViewerは2011年2月16日、WindowsやMacintosh、Linuxなどの遠隔操作に対応したリモートコントロールソフト「TeamViewer」のAndroid版アプリケーション「TeamViewer App」を公開した(写真1)。商用以外の使用目的なら無償で利用できる。対応するAndroid OSのバージョンは1.6以降となっている。

 ダウンロードはAndroidマーケット経由ではなく、同社のWebページからインストール用のapkパッケージを直接ダウンロードする形をとる。このため、インストールの際にはAndroid端末側の設定で、サードパーティー製アプリのインストールを許可する「提供元不明のアプリ」オプションを有効にする必要がある。

 TeamViewerは、インターネット上にある接続仲介用のサーバーを利用してセッションを張るタイプのリモートコントロールソフト。このため、ファイアウオールやNAT(Network Address Translation)の内部にあるパソコンでも、ルーターのポート開放設定などが不要で手軽に利用できる。通信内容は鍵長256ビットのAES(Advanced Encryption Standard)暗号で保護される。

 Android版アプリを使ってパソコンを遠隔操作するには、まずパソコン側でTeamViewerソフトを起動する。すると、接続用のIDとパスワード(共に数字)が表示されて外部からの接続待ち受け状態になる。次に、Android版アプリを立ち上げて、IDとパスワードを入力すると、パソコンのデスクトップ画面の一部が表示される(写真2)。

 デスクトップ画面は指でスクロールできるほか、アプリの画面下部に表示されたアイコンをタップすることで、マウスやキーボード入力、「Ctrl+Alt+Del」の送信、リモートパソコンの再起動などの操作が可能となっている。