写真1●9.7型ディスプレイ搭載のタブレット「HP TouchPad」
写真1●9.7型ディスプレイ搭載のタブレット「HP TouchPad」
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写真2●左が3.5型ディスプレイ搭載のスマートフォン「HP Pre<sup>3</sup>」、右が2.57型ディスプレイ搭載の小型スマートフォン「HP Veer」
写真2●左が3.5型ディスプレイ搭載のスマートフォン「HP Pre<sup>3</sup>」、右が2.57型ディスプレイ搭載の小型スマートフォン「HP Veer」
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写真3●HP Pre&lt;sup&gt;3&lt;/sup&gt;用の非接触充電台
写真3●HP Pre<sup>3</sup>用の非接触充電台
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写真4●キーボードを閉じた状態のHP Veer
写真4●キーボードを閉じた状態のHP Veer
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写真5●キーボードを引き出した状態のHP Veer
写真5●キーボードを引き出した状態のHP Veer
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 米グーグルのAndroidに席巻されているスマートフォン/タブレットだが、他のプラットフォームを採用した機種にも人気が集まっている。2011年2月14日からバルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2011」(MWC2011)では、米ヒューレット・パッカード(HP)が米国時間2月9日に発表したばかりのwebOS搭載スマートフォン/タブレットの実機をデモ。来場者の注目を集めている。webOSはHPが2010年に買収した米パーム(Palm)が開発した携帯機器向けのOS。HPに買収される前にパームがwebOS搭載機器を発売したことがあるものの、買収後のwebOS搭載機は今回展示されている機器が初となる。

 会場でデモされているwebOS搭載機は、9.7型ディスプレイ搭載のタブレット「HP TouchPad」(写真1)、3.5型ディスプレイ搭載のスマートフォン「HP Pre3」(写真2左)、2.57型ディスプレイ搭載の小型スマートフォン「HP Veer」(写真2右)の3機種。いずれもタッチスクリーンを採用。HP Pre3とHP Veerは引き出し式のQWERTYキーボードが付いている。CPUは3機種とも米クアルコムのSnapdragonを採用している。

 HP TouchPadは、外形寸法が190x242×13.7mm、重量は約740g。Android搭載機などにはない機能を備えているのも特徴である。例えばHP TouchPadにHP Pre3もしくはHP Veerを近づけると、HP TouchPad側で表示しているURLの内容などをHP Pre3やHP Veerに転送する機能を備える。説明員によると転送には独自プロトコルを使用しているという。HP TouchPadの通信機能は現状は無線LANのみの対応で、3Gへの対応は未定である。米国では今夏出荷予定だという。

 HP Pre3で特徴的なのは非接触充電台(写真3)。台の上に置くだけで本体への充電が可能である。非接触充電の方式は同社独自方式だという。キーボードを閉じた際の外形寸法は111x64×16mm、重量は156g。通信機能は無線LANのほか、3Gに対応する。出荷は今夏を予定している。

 HP Veerは小型のキーボード付きスマートフォン(写真4写真5)で、キーボードを閉じた際の外形寸法は54.5x84x15.1mm、重量は103gである。3G対応で米国での出荷は今春中を予定している。いずれの機種も日本での出荷は未定である。