Bugzillaプロジェクトは2011年2月15日、オープンソースの問題追跡システム「Bugzilla」の最新版「Bugzilla 4.0」を公開した。前バージョン3.0のリリース(2007年5月)から、3年9カ月ぶりのメジャーバージョンアップとなる。同プロジェクトのWebページから無償でダウンロードできる。

 ダウンロードできるのは英語版だが、日本Bugzillaユーザグループ(bug-ja.org)がリリースに合わせて公開した「日本語化テンプレート」を同グループのWebページから別途ダウンロードして適用することで日本語化できる。

 Bugzillaは、「問題追跡システム」「欠陥追跡システム」「バグトラッキングシステム」 などと呼ばれるタイプのソフトウエア。ソフトウエア製品開発の際などに、開発者や開発グループに対して、発生したバグを効率良く追跡および管理する仕組みを提供する。

 今回のメジャーバージョンアップでは、新規バグの登録時に重複している可能性がある一覧を表示する「バグ登録時の自動重複除去機能」や、バグを登録する際に指定したカスタムフィールドへの入力を強制できる「カスタムフィールドの必須化機能」などの新機能が加わったほか、ユーザーインタフェースや使い勝手に影響する部分などで様々な機能強化が施されている。

 なお、Bugzillaプロジェクトによれば、Bugzilla 4.0のリリースに伴って、現行バージョンのうち最も古いBugzilla 3.2系列の開発やサポートは終了するという(3.4および3.6系列は存続)。今後はセキュリティー更新を含むすべての更新が停止するため、3.2系列を運用しているユーザーは可能な限り早くアップグレードすることを推奨している。