写真1●エリクソンの中国・北東アジア社長マッツ・H・オルソン氏
写真1●エリクソンの中国・北東アジア社長マッツ・H・オルソン氏
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写真2●TD-LTEのデモ。端末はSTエリクソン製の「M700 TD-LTE modem」を組み込んだ英ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製タッチパッドを使用した
写真2●TD-LTEのデモ。端末はSTエリクソン製の「M700 TD-LTE modem」を組み込んだ英ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製タッチパッドを使用した
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 「(TDD推進団体である)Global TD-LTE Initiative(GTI)には多くのベンダーが協力している」―――。スウェーデンの大手通信機器ベンダー エリクソンの中国・北東アジア社長マッツ・H・オルソン氏(写真1)は2011年2月15日、スペイン・バルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2011」(MWC2011)でのインタビューで、2月14日に設立が発表されたGTIについてこう述べた(関連記事)。

 オルソン氏は、GTIはオペレータ(通信事業者)が主導するイニシアティブであると断りつつ、同社を含めた多くの通信機器ベンダーがGDIの動きに関連し、密接に働いていると説明。このGTI設立がはずみになり、事業者、ベンダーなどが関係するエコシステムが出来上がるとした。

 ウィルコムからTDD技術を使うXGP事業を引き継いだWireless City Planning(ワイヤレスシティプランニング、WCP)についてもコメントした。オルソン氏は、WCPに関してエリクソンは何もアナウンスはしていないと断りつつ、「WCPはTD-LTEテクノロジーを展開するために、いっしょに仕事をする多くのベンダーに声をかけている」と説明。同社がその中の1社であることを暗に示した。

 インタビューに先立つ2月14日、同社はGTIの設立発表があった「LTE TDD/FDD International Summit」で、TD-LTEでビデオストリーミングを流したり、Webブラウジングをしたりといったデモを実施(写真2)。端末にはSTエリクソン製の「M700 TD-LTE modem」を組み込んだ英ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製タッチパッドを使用した。