米Googleは米国時間2011年2月14日、「コンテンツファーム」と呼ばれる低品質なサイトを遮断するための機能「Personal Blocklist」を、Webブラウザー「Chrome」向け拡張機能として試験公開した。同社のWebアプリケーション配信サービス「chrome web store」を通じて無償で入手できる。

 Googleは1月、コンテンツファームを含むスパムサイトへの対策強化を明らかにしていた。コンテンツファームとは、他のソースから単にコンテンツをコピーしたり、内容の浅いコンテンツを大量に発信したりして、視聴者を集めようとする手法のこと。同社は、こうしたサイトが検索結果の上位に表示されるのを防ぐための仕組み作りに取り組んでいる(関連記事:Google、コンテンツファームなどスパムサイトへの対策を強化)。

 Personal Blocklistをインストールすると、検索結果ページに表示されたリンクURLの下に「Block(ドメイン名)」の1行が表示される。ユーザーはこれをクリックして、今後そのサイトが検索結果に表示されないようにすることができる。ユーザーが行った遮断情報はGoogleに送られ、検索結果アルゴリズムの向上に役立てられる。ユーザーは、検索結果ページの下部にある「show」リンクから、遮断したドメインを確認し、遮断を解除することが可能。

 同拡張機能は、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語、トルコ語に対応する。

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