スウェーデンのEricssonと米Akamai Technologiesは2011年2月14日、モバイル端末向けコンテンツ配信ソリューションの提供で戦略的提携を行うと発表した。Ericssonが携帯キャリア向けに提供しているサーバーやルーター製品にAkamaiのソフトウエアを搭載し、パソコン向けで実績のあるAkamaiの高速コンテンツ配信サービスを、スマートフォンなどの携帯端末向けにも提供できるようにする。世界中で急速に増大しつつあるモバイル端末へのコンテンツ配信に対応する狙いがある。

　Akamaiでは世界中のインターネットサービスプロバイダー（ISP）にコンテンツ配信用の専用サーバーを設置し、キャッシュデータを使ったり専用サーバー間を独自のネットワークで接続したりすることでコンテンツ配信を高速化するサービスを提供している。ただしこれまでは携帯キャリアが持つ閉域網内には専用サーバーを設置しておらず、閉域網内でモバイル端末向けにコンテンツ配信を高速化することはできなかったという。

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