米Yahoo!は現地時間2011年2月10日、タブレット端末向けのデジタル・ニューススタンド・アプリケーション「Livestand from Yahoo!」を発表した。米Appleの「iPad」や米Googleが開発を主導する「Android」搭載タブレット向けに2011年6月末までにリリースする予定。携帯電話やWebブラウザーへの展開も計画している。

 Livestand from Yahoo!は、Yahoo!がWebで提供中の一般ニュースや芸能ニュース、金融情報、Flickr、Yahoo! Contributor Networkといったコンテンツを雑誌のような形式で表示する。Yahoo!はパブリッシングプラットフォームと位置付けており、今後は新聞社、雑誌出版社などがコンテンツの配信媒体として利用できる環境を整えていく考え。

 表示するコンテンツはユーザーの嗜好(しこう)や閲覧時間、地域によって変化し、ユーザーは多様な情報源から自分に合ったものを楽しめるとしている。出版社にとってはYahoo!の膨大なユーザー層にリーチでき、広告主にとっては、テレビや雑誌のような広告展開が可能になり、自社ブランド構築に役立つとしている。

 米メディア(Wall Street Journal)によると、当初は広告収入モデルで運営するが、将来的には定期購読モデルで提供することも視野に入れている。ただし定期購読モデルを実施する際に、米News Corporationの「The Daily」のようにAppleの「App Store」を利用するかどうかは現時点では不明だ(関連記事:News Corporation、iPad向けの電子新聞「The Daily」を発刊)。

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