日本IBMのパートナー会である「愛徳会」は2011年2月9日、会員企業の成功事例を表彰する「S-1グランプリ」を開催した。最優秀賞はオーイーシー、東京日産コンピュータシステム、日本ビジネスコンピューターの3社が受賞した。

 オーイーシーは、地方自治体の事例で受賞した。ごみ収集車の位置やごみの収集量を管理するシステムを構築し、最適な車両台数の分析を支援。ごみ収集業務の大幅なコスト削減に寄与したことが受賞理由だ。

 東京日産コンピュータシステムが受賞したのは、自動車部品メーカーのEDI(電子データ交換)システムの構築事例。顧客の取引先を含めたプロジェクトマネジメントなどが評価された。

 日本ビジネスコンピューターは、携帯電話のレンタルサービスを手掛ける企業の基幹系システム構築事例で受賞した。業務プロセスのモデリングソフト「IBM WebSphere Business Modeler」を使い、構築前にシステム刷新の効果をシミュレーションして検証。投資効果の高いシステムを構築した点が評価された。

 S-1グランプリはIBM製品を含むソリューション販売の事例で、顧客満足度の向上につながったものをコンテスト形式で発表し合う大会。今回は、全国から約200の事例がエントリーし、6地区の予選会を勝ち抜いた11事例が最優秀賞を競った。