米Microsoftは現地時間2011年2月9日、同社サーバーおよびツールビジネス(STB)担当上級バイスプレジデントのSatya Nadella氏を同プレジデントに昇格させる人事を発表した。

 Nadella氏は、今夏退社予定のBob Muglia氏の後任のSTBプレジデントとなる。Microsoftのサーバーおよびツール製品とクラウドコンピューティング事業に関する全般的な戦略をはじめ、エンジニアリング、マーケティング、製品開発を監督する。STBは、Microsoft Business DivisionとWindows & Windows Live Divisionに次ぐ同社の主力事業で、年間売上高は150億ドルに上る。

 Nadella氏は43歳で、19年間同社に勤務している。2007年4月よりオンラインサービス事業の技術面を指導し、「Bing」の開始や「MSN」のリニューアル、米Yahoo!との検索広告プラットフォーム統合といった重要な取り組みに携わった。

 Microsoftでは、2010年、エンターテインメントおよびデバイス部門プレジデントを務めたRobbie Bach氏やビジネス部門責任者だったStephen Elop氏が去るなど、幹部の退社が相次いで報じられている。同年10月にはチーフ・ソフトウエア・アーキテクト(CSA)のRay Ozzie氏が退社の意向を明らかにし、2011年1月に前STBプレジデントのMuglia氏が退社の意向を発表していた(関連記事:Microsoft、サーバー部門のトップMuglia氏が退社へ)。

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