米Hewlett-Packard(HP)は現地時間2011年2月9日、9.7インチのディスプレーを搭載したタブレット型コンピュータ「HP TouchPad」を発表した。OSには、同社が買収した米PalmのモバイルOS「webOS」を採用する。データ保存容量16GBと32GBの2モデルを用意し、今夏に発売する。

 HP TouchPadは外形寸法が190mm×242mm×13.7mmで、重量が約740g。マルチタッチ対応XGA(解像度1024×768)スクリーン、130万画素のテレビ電話対応Webカメラを装備し、CPUは動作周波数1.2GHzの米Qualcomm製デュアルコアプロセッサ「Snapdragon」を採用。無線機能はWi-Fi 802.11b/g/nおよびBluetooth 2.1+EDRをサポートする。マルチタスクに対応し、米Adobe Systemsの「Flash」をサポートする。

 独自のユーザーインタフェースは、タスクをカードのように表現し、関連するカードをグループ化してタスク間をスムーズに移動できる。また、電子メールやインスタントメッセージング(IM)、ビデオチャットといったコミュニケーション機能を一元的に管理する「HP Synergy」を備え、「Facebook」「Snapfish」「Photobucket」「YouTube」「Twitter」などと連携もする。

 米メディアの報道(Washington Post)によると、当初はWi-Fiに対応した機種だけを出荷し、その後、第3世代(3G)対応版、第4世代(4G)対応版を投入する計画という。

 またHPは同日、webOSを搭載したスマートフォン「Veer」と「Pre3」も発表した。Veerは2.57インチのマルチタッチ対応ディスプレーを備え、重さは103gと軽い。データ保存容量8GBで今春初めに出荷する。Pre3は3.58インチのマルチタッチ対応ディスプレーを搭載し、データ保存容量8GBと16GBの2機種を今夏に発売する予定。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]
[発表資料(3)]