日本テレビ放送網は2011年2月8日、アニメ制作会社のマッドハウスが第三者割当増資により発行する新株を引き受け、マッドハウスを日本テレビの子会社とすることを決定したと発表した。日本テレビの持ち分は約85%となる。

 日本テレビは、マッドハウスの株式10.4%を所有する第2位の株主であり、アニメを共同制作するなど緊密な関係にある。日本テレビは、マッドハウスの有するアニメ制作力とブランド力を高く評価しており、「映画や放送、商品化、ビデオグラム化、VOD 配信など、日本テレビグループ内においてこれまで以上に広くビジネス展開ができると考えた」という。マッドハウスおよびマッドハウスの親会社であるインデックスと協議した結果、マッドハウスによる第三者割当増資(約10億円)を全額引き受けることにした。

 日本テレビは、コンテンツビジネスに精通した人材を経営陣として派遣して、マッドハウスの持つアニメ制作力と日本テレビグループの企画力および営業力を結合させ、市場ニーズに合ったアニメ作品を生み出す。さらに日本テレビの有するコンテンツ管理ノウハウなども導入し、3年後には年間営業利益3億円を目指す。

 マッドハウスは、1972年に設立された老舗のアニメ制作会社で、「幻魔大戦」「メトロポリス」などの劇場作品や、「カードキャプターさくら」「はじめの一歩」といったテレビアニメシリーズの作品を手がけている。

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