標的となる携帯電話機
標的となる携帯電話機
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 米Hewlett-Packard(HP)傘下のセキュリティ関連会社TippingPointは米国時間2011年2月2日、同社が主催する年次ハッキングコンテスト第5回「Pwn2Own 2011」の開催について発表した。賞金総額を12万5000ドルに増額し、TippingPointが10万5000ドルを、Googleが2万ドルを用意する。

 Pwn2Own 2011は2011年3月9~11日にカナダのバンクーバーで開催する。主にWebブラウザとモバイルデバイスのぜい弱性に焦点を当てる。Webブラウザ部門では米Microsoftの「Internet Explorer(IE)」、米Appleの「Safari」、米Mozillaの「Firefox」、そしてGoogleの「Chrome」を標的にする。

 IE、Safari、Firefoxのハッキングには、それぞれ賞金1万5000ドルを設定する。Chromeに関しては、一定の条件を満たして初日にハッキングに成功すると賞金2万ドルを贈る。初日に成功者が出なかった場合、2日目以降の賞金額は1万ドルとなる。昨年のPwn2Ownでは、IE、Safari、Firefoxはハッキングされたが、Chromeのハッキングは成功しなかった。

 スマートフォン部門のターゲットは米Dellの「Venue Pro」、米Appleの「iPhone 4」、カナダResearch in Motion(RIM)の「Blackberry Torch 9800」、Googleブランドの韓国Samsung製「Nexus S」の4機種で、それぞれ賞金1万5000ドルを贈る。

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