桜丘製作所は2011年2月3日、同社が2月2日にサービス提供を始めたFacebookファンページの国別分野別ランキング(関連記事)の「業界別(日本)」ランキングが、同様のランキングを提供している「FB rank」のものと酷似しており盗用ではないかと指摘されている件について、ITpro編集部の問い合わせに回答した。

 桜丘製作所によれば、同ランキング機能は、「国内外の有効な情報を元にしたシステムによる取得および目視確認」と「Facebookの提供するAPIからの取得」という二つの情報を基に、同社独自のロジックを使いランキングを作成しているという。

 このうち、前者の「国内外の有効な情報を元にしたシステムによる取得および目視確認」については、(1)同社が独自に抽出したもの、(2)国内外のランキングサイトを参考に抽出したもの--の二つを基に構成しているとした。

 問題の指摘については、「(1)についての抽出数が占める割合が低く、(2)の比率が高く表示されてしまったため、FB rankの制作者様および関係者様にご心配をおかけし、ご指摘をいただいたものと考えております」と回答している。

 つまり、サービス開始時点では独自のデータがほとんどない状況であり、参考にしたランキングサイトのうち、日本向けランキングを提供しているサイトとしてFB rankが占める割合が“極めて”高かったため、結果的に抽出したデータが酷似したと主張しているわけだ。

 桜丘製作所では、今後の方針として、「ランキング情報の作成については自社アルゴリズムによる情報収集、公式APIの利用を中心に、さらに社全体としての確認体制を整備することで、より精度が高く、公正で、かつ価値のある情報を提供していきたいと考えております」とコメントしている。