米Microsoftの相互運用性研究センター(Interoperability Bridges and Labs Center)は現地時間2011年2月2日、米GoogleのWebブラウザー「Google Chrome」用のプラグインソフト「Windows Media Player HTML5 Extension for Chrome」をリリースしたことを、公式ブログで明らかにした。

 Windows Media Player HTML5 Extension for Chromeは、ChromeでH.264コーデックの動画を再生するためのソフト。Windows 7で稼働するChrome 8以降に対応する。同センターのWebサイトからダウンロードできる。

 今回のリリースの背景には、米Googleが1月、H.264コーデックがオープンソースではないことを理由に、Chromeでのサポートを中止する計画を発表したことがある。これに対して、MicrosoftはH.264、およびGoogleが提供するオープンソースのコーデック「VP8」の両方を支持する立場を取っている。次期Webブラウザーの「Internet Explorer 9」ではH.264だけでなく、コーデックのインストールによってVP8もサポートをする予定だ。また12月には、H.264をサポートしていない米MozillaのFirefoxでH.264コーデックの動画を再生するためのプラグインをリリースしている。