反ムバラク政権デモが続くエジプトで遮断されていたインターネット接続が回復した。英Vodafoneのエジプト事業Vodafone Egyptや米インターネット監視企業Renesysが現地時間2011年2月2日、データ通信サービスが再開したことを伝えている。

 Vodafoneによると、エジプトで事業を展開している全てのモバイル通信事業者は1月28日、一部エリアでのサービスを停止するよう当局から命じられた。Vodafoneを含め、全キャリアは抗議する権利および手段を持たないため当局の指示に従った。1月29日に音声サービスのみ復帰し、2月2日の朝、データ通信も回復した。

 Renesysがネットワークを追跡調査したところでは、協定世界時(UTC:世界共通の標準時)2月2日午前9時29分にインターネット接続の遮断が解除された。エジプト証券取引所、 Commercial International Bank(CIB)エジプト、米大使館のサイトが再びアクセス可能になり、大手ISPが接続再開を通知し始めた。午後1時36分にはSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)サイトの「Facebook」や「Twitter」もアクセスできるようになった。

[発表資料(Vodafone)]
[発表資料(Renesys)]