米MicrosoftとドイツのSAPはそれぞれ現地時間2011年2月1日,Microsoftのポータルサーバー「SharePoint 2010」とSAPの業務アプリケーションを連携させる共同ソリューション「Duet Enterprise」の正式リリースを発表した。

 SAP製品をベースにしたビジネスプロセスと、SharePointのコラボレーションプラットフォームおよびオフィススイート「Office 2010」の使い慣れたアプリケーションを組み合わせ、「IT関連の投資返還率を高めつつ、生産性向上のためのコラボレーションインフラを構築することを支援する」(両社)としている。

 システム管理、シングルサインオン、アクセス権限管理、ライフサイクル管理などの機能を備え、高い相互操作性を実現する。企業はテンプレートを利用して、SAPアプリケーションのデータを手軽に利用できる共同作業環境を構築することが可能。すでにインドInfosysやスウェーデンSandvik Toolingなどが早期導入顧客としてDuet Enterpriseを使用している。

 また両社は、共同のパートナープログラム「SAP-Microsoft Unite Partner Connection」を新設した。両社パートナーからの要望に応える形で立ち上げたもので、パートナーが両社製品に関して理解を深め、より多くの顧客に対する事業機会を広げられるようにする。共同のサポートやトレーニングなども提供する。

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