写真●エムオーテックスの「LanScope クラウドキャット」(管理画面)
写真●エムオーテックスの「LanScope クラウドキャット」(管理画面)
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 エムオーテックスは2011年2月2日、Windows Azureベースのクラウド型IT資産管理サービス「LanScope クラウドキャット」(写真)を発売することを発表した。2月21日から販売を開始する。価格は1ライセンス当たり月額525円。最低契約期間は3カ月、最少契約数は5ライセンスからとなっている。

 LanScope クラウドキャットは、Windowsパソコンにクライアントモジュール(エージェント)をインストールすることで、パソコン内にある様々な情報を取得してクラウド経由で一元管理できるようにするソフトウエア。クラウド型サービスのため、ユーザーが自前で管理用サーバーを用意する必要がなく、機器購入費用や保守費用、メンテナンスなどのコストを削減できる。

 取得可能な情報は、Windowsのコンピュータ名やIPアドレス、MACアドレスをはじめとする50種類以上のハードウエア関連情報(「パソコン資産台帳」)、パソコンにインストールされているアプリケーションの種類やライセンス情報、Windows OSのプロダクトIDおよびインストール台数といったソフトウエア関連情報(「ソフトウエア資産台帳」)など。

 セキュリティパッチの適用状況やウイルス対策ソフトの利用状況などもまとめてチェックできる。セキュリティ関連ではほかに、Winnyなど特定のアプリケーションを利用禁止にしたり、規則に違反したユーザーに対して警告メールを送ったりする機能も備えている。

 業務改善向け機能として、パソコンの電源管理設定を遠隔から変更する「電源管理・消費電力設定」機能や、パソコンの稼働時間(電源投入からシャットダウンまでの時間)を記録して勤怠管理に利用できる「タイムカード」機能などを搭載。管理者は、こうした様々な情報を、クラウド側で用意する管理画面を通じてまとめて確認できる。

 同サービスでは、クラウド型サービス提供のプラットフォームとして、米マイクロソフトのWindows Azureを採用。これにより、「パソコン5台程度の企業から数万台規模の企業のスケールまで安定してサービスを提供できる」(エムオーテックス)という。同社では販売開始後1年間で1500社、10万ライセンスの販売を目指すとしている。