アジア太平洋地域のRIR(地域インターネットレジストリー)であるAPNICは2011年2月1日、IANA(Internet Assigned Numbers Authority)からIPv4アドレス2ブロックの割り振りを受けたと発表した(関連記事:IPv4アドレスの自由在庫がついに尽きる)。JPNIC(日本ネットワークインフォメーションセンター)およびIPv4アドレス枯渇対応タスクフォースもアナウンスを出している。

 この割り振りがあったのは、IANAがある米国カリフォルニア州時間の1月31日。今回、APNICが割り振られたアドレスブロックは「39.0.0.0/8」と「106.0.0.0/8」で、IANAの残り在庫は5ブロックとなった。

 今の手続きによる割り振りは、今回が最後となる。「最後の5ブロックは、五つのRIR(AfriNIC、APNIC、ARIN、LACNIC、RIPE NCC)に1ブロックずつ割り振る」というポリシーを施行することになっているためである。近くこのポリシーが実施されると、IANAのIPv4アドレスの在庫は枯渇し、その後は各RIRの在庫限りとなる(関連記事:IPv4アドレスはどう枯渇し何を変えるのか)。APNICの在庫は、向こう3~6カ月で底をつくと予想されている。

 IANAが割り振るIPv4アドレスのブロック数は、昨年に急増した。2009年の8ブロックに対して2010年は19ブロック(図1)。これに伴い、アドレスの枯渇時期もかなり前倒しになった格好だ。

図●IANAから各RIRへのIPv4グローバルアドレスブロック割り振り数の推移
図●IANAから各RIRへのIPv4グローバルアドレスブロック割り振り数の推移
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