米IBMは米国時間2011年1月31日、無償のオフィス・アプリケーション・スイート「Lotus Symphony」の機能をクラウドコンピューティング環境で提供する「LotusLive Symphony」を発表した。2011年後半に正式リリースする予定。

 LotusLive Symphonyにより、企業の従業員はどこからでもドキュメントにアクセスして編集、保存できるほか、チーム内での共有とリアルタイムの共同作業、コメントやチャットの投稿、更新バージョンの管理などを行うことができる。同社のSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)型グループウエア「LotusLive」の他の機能と連携する。

 米メディアの報道(InfoWorld)によると、LotusLive Symphonyは無償の単体サービスとして提供するのではなく、LotusLiveサービスのオプションとして利用可能にする予定という。

 またIBMは、企業向けインスタントメッセージング(IM)プラットフォーム「Lotus Sametime」をはじめとする企業向けソーシャル製品のモバイル対応強化を発表した。カナダResearch In Motion(RIM)のスマートフォン「BlackBerry」やタブレット端末「PlayBook」、米Appleのスマートフォン「iPhone」およびタブレット端末「iPad」、米Googleのモバイルプラットフォーム「Android」を搭載したモバイルデバイスや、フィンランドNokia製端末などへのサポートを拡大する。

 そのほか、ビジネスアプリケーションにソーシャル機能を組み込むためのツールキット、各種ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)や他社および自社のコンテンツを一括閲覧するための技術開発に取り組んでいることなども明らかにした。

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