米Strategy Analyticsは米国時間2011年1月31日、世界タブレット端末市場に関する調査結果を発表した。2010年第4四半期は、米Appleのモバイルプラットフォーム「iOS」が出荷台数ベースの首位を維持したものの、米Googleのモバイルプラットフォーム「Android」が大きく成長し、iOSからシェアを奪った。

 2010年第4四半期におけるタブレット端末の世界出荷台数は970万台で、前期の440万台と比べ120%増加した。iOS搭載端末の出荷台数は730万台で75.3%のシェアを獲得した。しかし前期のシェア95.5%と比べると、20.2ポイントも縮小した。一方、Android搭載端末の出荷台数は210万台でシェア21.6%を占め、前期のシェア2.3%から19.3ポイント拡大した。

 Androidの躍進を主に支えたのは韓国Samsung Electronicsの「GALAXY Tab」だ。数十カ国で投入され、Samsungが積極的にプロモーションを実施した。Strategy AnalyticsディレクターのNeil Mawston氏は、「Androidはコストを抑えられる点と、『YouTube』や『Google Maps』など人気の高いサービスと連携する点から、ベンダーに好まれている」と分析している。

 2011年前半は、米Motorolaの「XOOM」をはじめ、複数の大手ベンダーによるAndroid搭載端末がリリースされる予定であることから、Androidのシェアはさらに増加するとStrategy Analyticsは予測している。

 2010年におけるタブレット端末の世界出荷台数は合計1760万台で、そのうち84.1%をiOSが占めた。Androidのシェアは13.1%だった。

[発表資料へ]