写真●イー・モバイルの無線LANアクセスポイント内蔵充電クレードル「Pocket WiFi Dock(F01HW)」
写真●イー・モバイルの無線LANアクセスポイント内蔵充電クレードル「Pocket WiFi Dock(F01HW)」
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 イー・モバイルは2011年1月31日、無線LANアクセスポイント内蔵の充電クレードル「Pocket WiFi Dock(F01HW)」を発表した(写真)。価格は8500円で2月8日から発売する。新製品を利用すると、パソコンやスマートフォンなどモバイル機器の設定を変更せずに、宅外では3G回線、宅内では固定回線を簡単に使い分けできる。

 Pocket WiFi Dockは、イー・モバイルが発売済みのモバイルルーター「Pocket WiFi」に対応したクレードル型充電器。充電以外にも無線LANアクセスポイント機能を内蔵し、宅内のブロードバンドルーターに接続して利用できる。Pocket WiFi DockにPocket WiFiを装着すると、Pocket WiFiは3G回線ではなく固定ブロードバンド回線経由でインターネットへ接続するようになる。

 そのため、モバイル機器にはPocket WiFiのSSIDと暗号化キーを設定するだけでよい。在宅時にPocket WiFiをPocket WiFi Dockを装着するだけで自動的に固定ブロードバンド回線経由の通信に切り替わるといった、3G回線との使い分けが簡単にできる。

 Pocket WiFi Dockは単体でも無線LANアクセスポイントとして動作する。この場合のSSIDや暗号化キーは、Pocket WiFiとは異なり、Pocket WiFiを持ち出した場合でも宅内に残った家族はそのまま無線LANによるインターネット接続を利用できるようにしている。

 Pocket WiFi Dockの製造は中国の華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)が担当する。利用にはPocket WiFiのファームウエアをアップデートする必要がある。新しいファームウエアは2月1日に公開予定だ。

専用の料金プランを新設

 新製品の発売にあわせ、イー・モバイルでは新しい料金プラン「ブロードバンド FMCセールスパック」を3月に開始する。このプランは3Gデータ通信サービス「昼割プラン(にねんM)」とADSL回線サービス「ADSLサービス(タイプ1)」を組み合わせたものとなる。

 昼割プラン(にねんM)は月額3480円で、午前2時から午後8時までに時間を限定して3Gデータ通信が使い放題となる。ADSLサービス(タイプ1)は月額1500円で時間にかかわらずインターネット接続が使い放題。両者の組み合わせで、合計4980円の月額料金で3Gデータ通信回線とADSL回線を利用できる。

 午後8時から翌午前2時までに3Gデータ通信を利用した場合は、1パケット当たり0.0105円の従量課金となる。ただし加算料金には上限があり、従量課金分が2500円を超えることはない。

■変更履歴
掲載当初、Pocket WiFi Dockの無線機能を「無線LANルーター」としていましたが、正しくはルーティング機能を持たない無線LANアクセスポイント機能でした。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2011/02/01 14:00]