米Googleは米国時間2011年1月28日、同社の社会貢献部門Google.orgの取り組みについて、Google.orgジェネラルマネジャーで新事業開発部門担当副社長でもあるMegan Smith氏にインタビューする形で明らかにした。インタビューの中で同氏は「Google.orgは中核事業として慈善活動に取り組んでいる点が、他社の慈善活動と異なる」と強調した。

 Google.orgは現在、50人以上のエンジニアと他部門からの約40人が協力し、4件か5件の大規模プロジェクトと10件ほどの実験的小規模プロジェクトに関わっている。そのうち大規模プロジェクトの一つである「Google Earth Engine」プロジェクトが先月、パイロット段階を通過し、正式なプロジェクト進行に移った。同プロジェクトではまず、森林破壊の監視に焦点を当てる。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると、Google.orgはGoogle Earth Engineを開発途上国に無償提供するほか、商用利用についても検討しているようだが「詳細な計画を立てるには時期尚早」としている。

 そのほか慈善活動については、昨年1億4500万ドル以上を非営利団体や学術機関に寄付したことを報告した。非営利団体に無料のAdWords広告掲載を提供する「Google Grants」やGoogle.org内の技術プロジェクトなどを含めると、1億8400万ドル以上を非営利団体支援関連に投じたことになる。

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