NTTドコモは2011年1月28日、2010年度第3四半期決算に関する説明会を開催した。会見には代表取締役社長の山田隆持氏らが出席した。会見における質疑応答の主な内容は以下の通りである。

Q.スマートフォンの販売目標数を教えてほしい。
A.2011年3月末までの今年度販売目標は250万台である。来年度は1800万台の販売目標のうち、600万台をスマートフォンにする目標だ。2013年度にスマートフォンの割合が半分を超えると以前に発言したが、この調子だと2012年度に半分を超えそうだ。

Q.スマートフォン向けの新しいパケット定額サービスは、ソフトバンクモバイルのプランを意識したものか。
A.新しいパケット定額サービスの加入を条件に一定額を毎月の利用料金から割り引く「月々サポート」も合わせて始めた。これにより、購入時の一括割り引きだけでない柔軟な割り引きが可能になり、収支への影響を小さくできる。

Q.ソフトバンクモバイルの純増数が伸びているが。
A.これはナンバーポータビリティ制度とiPhoneの影響が大きいだろう。ただし2010年10月~12月の流出数は減ってきている。これはNTTドコモのスマートフォンが充実してきているためとみている。

Q.2011年1月24日に接続料の改定を発表したが、その影響度は。
A.接続料を下げたことで、5~600億円の接続料収入が減る計算になる。他社が接続料を下げれば、支払う額も減るのである程度相殺されるが、相手の下げる程度で変わってくる。NTTドコモの接続料が下がったのは、総務省のガイドラインに沿って営業費用を除くなどして計算した結果である。

Q.いち早く接続料の値下げを発表したが、他社が下げなければどうするのか。
A.当社は35%下げた。KDDIは同じように営業費用を除くなどして下げてくるのではないかとみているが、携帯電話事業者3社とか4社とか他社も同じ方向が望ましい。コスト構造が異なるのですべての携帯電話事業者で接続料が等しいわけではない。しかし、接続料の誤差が10%とかなら分かるが、他の携帯電話事業者であまりに違うのは特異である。

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